幼い頃から身体の弱い僕を何かと気にかけてくれていた隣の家の住人である青い髪のその人はいつしか腕のいい医者となっていた。
そして彼は小さな医院の院長の椅子を蹴ってまで僕の主治医になったんだと聞いた。
『君には生きたいって意志が足りないんだ。…今手術しても成功する確率は限りなく低い…。だから俺は心配なんだよ──レン』
僕を抱き上げ優しく髪をなでてくれる兄さんは自分のことのように泣きそうな顔で微笑する。
そんな顔してほしくない。
けれど生きたいなんてどうしたら思える?
…生きるなんて苦しくて辛いだけなのに。
一夜の邂逅(であい)、未来への1
思いつく限りの一番古い記憶。
その頃から小さなこの部屋だけが僕の世界だった。
外の世界なんて知らない。
一歩でもいいからなんて言って外に連れ出そうとする人はいるけれど今更新しい世界なんて見たくもなかった。
けれど…
コンッ
小さなノックの音は扉ではなく窓から。
チラリと視線を向けた時返事も待たず窓が外側から開けられ青い髪のその人が入ってくる。
不法侵入だとか行儀が悪いとか、いろいろ思うところはあるけどいつものことなので見ない振りでため息を一つ。
それでもいつも通りめげない兄さんはふわりと笑んで
「やぁ、レン。おはよう。今日も寒いね。ほら雪まで降ってきた。」
窓を閉めて僕に見えるよう場所を開けてくれるけど今更どうこう言う気も無かった。
ここからの景色なんてもう見飽きてるんだ。
そんな思いを察したのか近づいてきた兄さんが髪に触れ撫でていく。
「元気になればどこへだって行けるようになるよ。レンの持ってる夢だって叶う」
だから手術をしよう、きっといつもの流れ。
けれどそれより気になったのは…
「僕の…夢?」
そんなもの持った覚えがない。
なのに兄さんは知っているんだというような言い方をした。
よっぽど不思議そうな顔をしていたんだろう。
苦笑が返ってきた。
「…そうか。覚えてないか。小さかったからあの時のレンは」
何と言ったのか、どんな夢を語ったかは聞かない。
その代わりに彼譲りの微苦笑を浮かべて見せて
「もう、いいんだ。夢なんてもう…見たくない」
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