私は何を言っていいのかわからず、どうしようかと悩んでいたら、クオが言った。
「…やめろ。なんでテメェらの推薦で俺とミクが付き合わなきゃなんねーんだよ!」

クオは、私が思っていたことをはっきり言ってくれた。
私は言われる側のことを考えると、はっきりとは言えないけど、クオのこんな所、少し憧れてたりするんだ。

「え~、なんで??いいじゃん!それにィ、噂になってるんだよねぇ。」
「…何が?」
少しだけ険しい顔をして私がきいた。

「ミクとミクオ君、全然しゃべんないのにぃ~、二人とも呼び捨てでしょお?だからぁ、カゲで付き合ってるんじゃないかなぁって」
え…?
そんな噂が広がってたの?
知らなかった。

クオは呆れてしまったようで、このことについてはもう何も言わなかった。
仕方がないので誤解が解けるように、私が口をひらいた。

「私達は付き合ってなんかないよ、今はね。昔付き合ってたから、その時のまま呼び捨てなだけだよ」
「「……え?」」
クラスのほぼ全員が言った。
それと同時に「だからか」などの納得の声もあがった。

まぁ、グミやグミヤ君などの私やクオと仲が良い人は知っていたようで驚かなかったけど。
あんな風に言うのは自慢みたいで嫌だったけど、皆の誤解が解けたからいっか。


トライアングル * 第3話 *


皆が納得してくれて少し経ったら、ずっと黙っていたクオが言った。
「まぁ、付き合ってみたら最悪。良い子ぶったりかわい子ぶったり、キモかった」

え…?ウソ……。
そんなコト思ってたの!?
てか、全然そんなコトしてないんですけど、私的には。

すると、グミが怒って言った。
「何ソレ、ひどい!ミクの悪口言わないで!」
「いいの、グミ。きにしてないし」
「嘘!」

……え?

「完全に気にしてるじゃん!なめないでよねっ、わかってるんだから!嫌なことは嫌って言っていいんだよ!言い返してやればいいじゃん!」
グミ…。

私のために怒ってくれる、グミのこういう所、すごく好きだな。
「ありがとう。でも、大丈夫だから」

すると、1人の男子がふきだし、男子のほぼ全員が笑いだした。
女子はそれに驚き、1人が聞いた。

「…何がおかしいの?」
「いや、つまんねぇ友情だな、と思ってさ」
「はぁ?」

嘘…ヤバい。
私のせいで、ついさっきまで仲良く話してたのに、ケンカになってきてしまった。

「そうだぞ!友達の前でもいい子ぶっちゃて!」
「ウゼーんだよ!どうせテキトーに相手してるだけだろ」
「見てて笑えてくるんだよ。キモイっつーの!」

男子、ひどっ!私達はそんなコトしてないのに…。

「何ソレ?男子最悪!」
「見って手感動するし!」

すると、グミが小さな声で何か言った。
私には聞えなかったけど…。

「グミヤは、女子のことどう思ってるのかな…?今んとこ何も言ってないけど…。」

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい

トライアングル * 第3話 *

こんにちは^^

トライアングル、3話でございます。。
現在トライアングの中では高校3年生ですが、
多分次回くらいから大学生になると思いますw

あ…、ネタバレでしたかね。。
すみません;;

でも別にこれはどうでもいいことだと
思うので気にしないでくださいw

閲覧数:159

投稿日:2012/04/16 17:17:37

文字数:1,200文字

カテゴリ:小説

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  • しるる

    しるる

    ご意見・ご感想

    グミちゃん、いい子
    もっとお調子者かとおもったけど、いいところがある!

    2012/04/17 18:54:37

    • 亜梨亜

      亜梨亜

      いつもメッセありがとう;;

      ここでのグミは友達思いで超イイ子なんだよ!
      でも後半あんま出てこなくなるかもー…;;

      2012/04/17 20:12:31

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