敵の襲撃が無くなった頃、ある事件が起きた。
"事件を報道したアナウンサーが遺体で見つかった"
どのアナウンサーも、連続殺人事件や誘拐事件を報道した人だ。
「マスター…この事件」
カイトが新聞をテーブルに置く。
「断言しにくいけど、確率は高い…かもね」
有紗はテレビをつける。
<続いてのニュースです。昨夜、アナウンサーの遺体が発見されました…>
男性アナウンサーが紙を見ながら伝えている。
「また…ですね」
帯人が有紗の横でボソっと言う。
「次の計画が実行されてるのよ」
「まさか、本当にやるとはな」
「っ!?…ルカとルキか。勝手に入らないでよ」
顔のすぐ近くに、ルカとルキの横顔があって驚く。
「マスター、梓来てんぞ」
アカイトが玄関方面の廊下からアカイトが歩いて来る。
「おい、ルカとルキ!勝手に家から出るな」
梓は二人を追いかけて来たらしい。
「私は有紗さんに情報提供しようと思っただけよ」
「俺も同じく」
「情報提供?」
有紗はルカとルキの顔を見る。
「そ。私達のデータプログラムには敵の大事な計画が入ってるのよ」
「マスターじゃロックを外す事は出来ないからな」
一応、梓のボーカロイドらしい。
「あず兄じゃ外せない?」
有紗は驚く。
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Kurosawa Satsuki
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