手を繋いで駆け出した昼下がり
私の手を引き 走る君
二つ並ぶ影に うつる繋いだ手
この手が離れるなんて
私 思ってもみなかったよ
君は言った いつもと変わらない声で
『遠くに・・いくんだ』
泣き出す私に君の暖かい手
『迎えにくるよ』
私だけの 私にふれる手
★
ねえ まだだよ
まだ私 何も伝えられてないよ
恥ずかしかっただけなの
素直になれなかったの
お願い 待って
まだ好きって 言えてないよ
ほんとはこんなに好きなの
ほら 今だって・・
手を離してばいばいした冬の日
あれから右手は冷えたまま
一人で刻むよ 雪に長い足跡
迎えに来てくれるなんて
言ってたけど 会えない つらいよ・・
教室は いつも通りにぎやかで
楽しそうな笑い声
無気力な私と何も変わらない風景
君だけがいない
私の髪 撫でて笑う優しい君
★
ねえ まだかな
君がいないと 何もできないよ
恥ずかしかっただけなの
素直になれなかったの
お願い 聞いて
まだ何て言おうか決めてないけど
ほんとはこんなに好きだよ
ほら 前よりも・・
あれから 春の日 駆け出した
いつもより強く 地面蹴って
遠く行きの切符 握り締めた
桜がもうすぐ満開だね
降りるとそこは君の住む街
★
ねえ まだかな
君が来ないと 何も言えないよ
ずっと家で考えてたの
なんて言ったら想い伝わるかなって
ねえ 笑わないでね
何て言おうか決めていたのに
君の顔 見たら忘れちゃったよ・・
だから
★ねえ ごめんね
素直になれない 私は
「遅いから迎えに来たよ」って
そしたら君はいつものように笑って
『ああ。 ありがとう』
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その笑顔 私だけのものだよ
右手が 君であったかいの
手を繋いで 二人歩こう 桜の中を
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