手を繋いで駆け出した昼下がり 
私の手を引き 走る君
二つ並ぶ影に うつる繋いだ手

この手が離れるなんて
私 思ってもみなかったよ

君は言った いつもと変わらない声で
『遠くに・・いくんだ』
泣き出す私に君の暖かい手
『迎えにくるよ』
私だけの 私にふれる手



ねえ まだだよ
まだ私 何も伝えられてないよ
恥ずかしかっただけなの
素直になれなかったの
お願い 待って
まだ好きって 言えてないよ
ほんとはこんなに好きなの
ほら 今だって・・



手を離してばいばいした冬の日
あれから右手は冷えたまま
一人で刻むよ 雪に長い足跡

迎えに来てくれるなんて
言ってたけど 会えない つらいよ・・

教室は いつも通りにぎやかで
楽しそうな笑い声
無気力な私と何も変わらない風景
君だけがいない
私の髪 撫でて笑う優しい君



ねえ まだかな
君がいないと 何もできないよ
恥ずかしかっただけなの
素直になれなかったの
お願い 聞いて
まだ何て言おうか決めてないけど
ほんとはこんなに好きだよ
ほら 前よりも・・


あれから 春の日 駆け出した
いつもより強く 地面蹴って
遠く行きの切符 握り締めた
桜がもうすぐ満開だね
降りるとそこは君の住む街



ねえ まだかな
君が来ないと 何も言えないよ
ずっと家で考えてたの
なんて言ったら想い伝わるかなって

ねえ 笑わないでね
何て言おうか決めていたのに
君の顔 見たら忘れちゃったよ・・

だから


★ねえ ごめんね
素直になれない 私は
「遅いから迎えに来たよ」って
そしたら君はいつものように笑って

『ああ。 ありがとう』
って言って撫でてくれたね
その笑顔 私だけのものだよ
右手が 君であったかいの


手を繋いで 二人歩こう 桜の中を

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繋ぐ手

4年前に作ったものです。

閲覧数:66

投稿日:2010/12/17 17:29:55

文字数:760文字

カテゴリ:歌詞

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