**桜の涙**

君が私の前から消えた
去年の春の日
桜の花びら舞い散る中で
私の心も儚く散った

はじまりはとても単純で
教室から見える向こう側の校舎の君と
ただなんとなくぶつかった視線
その時の笑顔が嬉しくて、忘れられなくて。

桜の咲く頃に　君からだいすきをもらった
涙でいっぱいの私を
君は笑顔で抱きしめた

おわりはとても簡単で
誰もいない教室で君が言ったごめんな。の一言と
何も言えずにいた自分
その時の自分が情けなくて、悔しくて。

桜の咲く頃に　君からさよならを告げられた
涙でいっぱいの私を
抱きしめてくれる君はもういない

ふと見上げた桜の木は　
とても儚く　哀しく　花弁落とし泣いていた