正解は不正解で×に近い△を生きる
答案のない水面に石を投げた午後三時
自転車を立ち漕ぎする制服のあの子の
名前も思い出せない 気が付いたら大人だ

氾濫しそうな川の音が聞こえそうな
本日の天気予報は雷雨だとみんなが言っている
本を開いて現実から逃げ出した
扉の向こうの口論も聞こえないように

怪獣の王様がやってきて ぼくら皆殺しにしてくれれば
明日のバイトが休みになるかな
世紀末になったら もうそれどころじゃないかもな

サイダー弾けた夏の情景 単純な僕らさ
炭酸が痛め付ける喉の感触
みんなが幸せならそれで良いと飲み干した 苦悩も苦悶も腹の底
ちっぽけな背中じゃ背負えない ライトノベルじゃない事も分かっていた
壊れたくて 壊してしまった 怪物の王様がやってきて

みんなを皆殺しにする夢を見たんだ
起きたら過呼吸になって 汗を掻いていた
僕の手にはもう何もない 事を思い出した

水と雨について歌ったロックンローラー
青が攫った足跡は消えてしまったから
僕らや、君達や、この世界の不文律が嘘だったら良かったのにな

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×に近い△を生きる

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投稿日:2024/07/16 18:47:53

文字数:460文字

カテゴリ:歌詞

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