物語の始まりを

指でなぞるとそこには みえるだろう

無限に途切れぬ音が

昼間に広がる夢が あるだろう

幻と知りながらも

僕はその光の中 住んでいた

抜け出せなくなってもいい

文字の羅列の一つになりたかった

海が 空が 星が 街が 

何も 知らない 場所が 待ってるよ

僕がいつか死んでしまう時がきたら本の中へ
いって僕は旅をするよ どこにだって行けるはずさ

涙だって流すかもな 辛いことも起こるかもな
寂しくなることもあるな あとは君がそこにいたらなあ

あの日夢見てた場所だけは 変わらないんだ
描かれた場面がそのまま 僕を待ってる
結末も全部用意されてる 静かに終わる
誰に読まれることもないまま 静かに終わる だけど

どうすればいいの どうすればいいの このお話は始まるの
どうすればいいの どうすればいいの 次の字は誰が決めるの
どうすればいいの どうすればいいの ページをめくれば続いてるの
どうすればいいの どうすればいいの ほんとうに終わりはあるの


息をしても 眼を開いても 耳を澄ましても 何もない
本の中でも 死んでしまっても  どこへ行っても 何もない

ここはどこだ 僕はだれだ
闇の中だ 白の中だ

ここは空だ ここは虚無だ
誰もいない 変わってない

死んでいても 生きていても
どの世界も みんな同じ

僕は一人 ずっと一人
救われることはないんだ

狂っている わかっている

狂っている 僕がきっと
狂っている 僕がずっと


悪夢からさめれば 外は 白くなり
僕がいなくてもいい 世界が はじまるよ

いつか終わる夜は終わっていく
いつか終わる今日は終わっていくよ


狂ってるフリも いきてるフリも 死んでるフリも
やめてしまえば 楽だろうな 気づかないまま

僕はいつも何か足りなくて
怯え 飾り 殺し いきていた
僕はいつも何か足りなくて
別の 世界 眺め にげていた

その本を 物語を 手にすれば 僕が 強くなる
守ってくれる かばってくれる 目の前に 誰も いなくなる
そう思ってた そうじゃなかった 何一つ 僕は 変わってない
始まるよ 物語が 僕の手で すべて ページを破るよ

僕が書くよ 空白の続き 終わり方は わからないけれど
つらいことも すべてかきとめるよ 誰も よまない 小さな物語

君を書いたよ あなたもいるよ 彼も元気さ 彼女が好きだ
みんな書いたよ みんないてくれよ 僕は笑って みんな手を振って

さよなら さよなら さよなら さよなら

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい

Untitled

初音ミクで作ったオリジナル曲「Untitled」の歌詞です。

題名のない物語を生きる。
結末の決まらない物語に題名はない。

そんなイメージです。

閲覧数:212

投稿日:2013/07/23 04:21:23

文字数:1,069文字

カテゴリ:歌詞

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