【A】
 黒猫避ける道は 細道
 首を絞める 有象無象
 手招きしては お入んなさい
 森の木霊が 笑い続けて
 鳥は狂って 踊り出す
 喉が枯れても かさかさ嗤う

【B】
 あの子に似ている雛(ひいな)は
 用が済んだら 燃やされる
 燃えかす探れば 紅い実一つ

【S】
 バイバイ 梅花
 いりゃしゃんせ いりゃしゃんせ
 バイバイ 梅花
 とおりゃんせ とおりゃんせ
 ご用があるなら 諸手を上げて
 行きは良い良い 帰りは知らぬ
 ここは何処の細道じゃ
 薄情な橘
 枝振り 香を降り 素知らぬふり

【A】
 白蛇這いずる藪に 棒あり
 拝み倒す 有形無形
 手で目を隠し もういいかい
 水の畔で 涙増し増す
 魚かぷかぷ 唄い出し
 腹の下から 溶け落ちていく

【B】
 天神さま恋焦がれて
 捩じれ根晒し 飛んで行く
 春梅雨すぎれば 蒼い実一つ

【S】
 バイバイ 梅花
 いりゃしゃんせ いりゃしゃんせ
 バイバイ 梅花
 とおりゃんせ とおりゃんせ
 ご用があるなら 諸手を上げて
 行きは良い良い 帰りは知らぬ
 ここは何処の細道じゃ
 薄情な橘
 枝振り 香を降り 素知らぬふり

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • 作者の氏名を表示して下さい

『とおりゃんせ』

久しぶりに歌詞を上げます。

和風なイメージといいますか、題の通り童謡モチーフです。
ちょっとホラーチックにならないか、と考えて書きました。
――だいぶ前に。
昨年か、さらにその前に書いたものだったかと。

閲覧数:132

投稿日:2013/09/14 15:38:37

文字数:506文字

カテゴリ:歌詞

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