水たまり わざと踏んで歩いた帰り道
ドアを閉めて 画面に並ぶショーケースを眺める
混じりけの無い 幸せの物語
脳を浸す時間 溶けていく
「わたしと似てる」 を見つけて
「わたしだったら」 と重ねて
夢色の中に 晒して
遠くにある物語の中で 特別な存在になって
「わたしと似てる」 を探して
「わたしと違う」 で揺れて
感情の標本と 見比べて
Ifの物語の中で 自分の輪郭を確かめて
暗く湿った頭蓋の中 孤独のカプセル
言葉、映像、情報で 繋がってる錯覚
自分自分自分 その執着が、結局終着なのさ
昔、ある医者が言ったよ。
脳と脳を繋げば 対立は立ち消えると
ノーノ― 人間を知ることは
電気信号を やり取りすることじゃない
だけどわたしは
水たまり わざと踏んで歩いた帰り道
心を閉じて 画面に並ぶショーケースを眺める
混じりけの無い 幸せのカプセル
舌の上で 溶けていく
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