「どうしてこうなった・・・・・」
ある民家
とあるボーカロイドのマスターは目の前の光景を見て驚きと溜息混じりに呟いた
そのマスターが見ている光景とは
青髪で長身のボーカロイド「KAITO」はアイスを片手に
緑の長髪をツインテールで結い上げたボーカロイド「初音ミク」はネギを両手に
二人は互いに向き合って睨み合いながらものすごいオーラを拡散させていた。
「おい・・・・どうなってんだよ?」
マスターは小声で隣にいる黄色い髪の小柄な少女みたいなボーカロイド「鏡音リン」に尋ねた
「理由はかなりくだらないことだけど・・・・・・」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
一時間前
「~♪」
ミクは長ネギを機嫌よさそうに食べていた
「あの~・・・・・ミク?」
KAITOはそんな光景を見かねて思わず声をかけた
「ん?何?」
ミクは食べるのを止め、KAITOに振り向く
「それ、上手いの?」
KAITOは恐る恐る尋ねる。確かに世の一般人なら生ネギを美味しそうに食べてる光景を目撃したらそれはそれで不自然に見えるだろう。
だが、ミクはそんな一般人の常識を兼ね備えたKAITOにさも不自然そうな目で
「美味しいよ?」
と答えるのだった。
「え?嘘でしょ?」
KAITOはつい冗談と思ってそう聞いてしまう。これがある意味ことの発端かもしれない・・・・
「え?美味しいけど?」
ミクはやや不機嫌そうに答える
「いやいや、冗談でしょ?だって、本来生で食う物じゃないでしょ?生で食ったらとんでもなく苦いじゃん?てか、味覚大丈夫?」
KAITOはまだ本気と思ってないらしい。変なところで鈍いようだ。
ちなみに、実際にかじるととてつもなく苦い。もし、家にネギがあったらぜひ一度はかじるといい。
そしてミクはそんなKAITOの言葉を聞いて
「だから美味しいって言ってるでしょ?てか、年々甘い物しか食べてない兄ちゃんに言われたくないね。そっちこそ味覚大丈夫?」
KAITOはミク同様かなり怒っている。ミクが言う年々甘い物とはアイスのことである。(まあ、どちらもずっと食べてるとある意味味覚障害になるかもしれんが・・・・・・)
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「―という訳でこの後二人はなんか死闘・・・というより喧嘩をしてるわけで、とうとうネギとアイスを持ち出すはめに・・・」
リンの説明が終わった。
マスターは心の奥底で、世界中に叫ぶように言った
(くっっっっっだらねぇぇぇぇぇぇぇぇ!!)
まあ安心しろマスター。俺が書いてるこの小説自体がくだらないから。
そして、ミクとKAITOは片やアイス、片やネギを構えて突撃せんとする。
が、KAITOは致命的なミスを犯してた
(アイスが溶けてるっ・・・・・・!!)
「そりゃ長時間外に放りっぱなしじゃな・・・・・・」とマスターは心の中でどうでもよさそうに呟いた。
そして、当たり棒が出た喜びも束の間KAITOは
「ぐぁ、 ちょ、 やm」
「ぼっこぼこにしてやんよ♪」
ものの見事にミクにフルボっこにされていた
そんな光景を見てマスターはこう言った
「ネギ・・・・いらなくね?」
完
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CON(口南P)
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kyoun先生の作品がおもしろすぎて次回作に期待せざるを得ない
2010/08/21 09:57:26