ああ 幻を見ていたの
物語にならない事ばっかだったな
でも それを尊いと想えたのは

どうか フラニーの憐れみのように
祈りごと抱き締めるような
視座で世界と関わっていたい

十七になる頃に気付いたの
僕らに生きている意味なんてないんだよ
何も持っていないわけじゃないけど
生きる才覚とやらがないんだよ

捜していたものが死だとしたら
その箱の中に何もなかったとして
僕は何を希望と呼ぶだろう
慈善とするんだろうか

君の生きる理由は在ったかい あの空の色はどう見えたかい
君に生きる理由はまだあるかい 誰かがくれた温度は暖かい
それを握り締めて筆を取った

映写機が回る 誰かの映画
まるでバディ・グラースの散文詩のように
日々の断片が車輪となって フィルムを駆け回った
愛おしくて ずっと、観ていたい 観ていたい

願いはいつか叶わなくても それはきっと些事なんだろう
ふと履き古したスニーカーの 靴底の汚さを想い返して

誰も世界を変えられないけど
革命を起こした少女のことを
いつか忘れても 憶えているだろう
その声や瞳を 肉体の全部が

君の生きる理由は在ったかい あの海の色をどう塗りたい
君が生きる理由をどうしたい 誰かがくれた理由は在ったかい

君の生きる理由は在ったかい あの空の色はどう見えたかい
君に生きる理由はまだあるかい 誰かがくれた温度は暖かい
それを握り締めて筆を取った

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考幻学

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投稿日:2025/08/19 15:43:55

文字数:600文字

カテゴリ:歌詞

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