『雲が流れた』

FS
揺れてる　光は　仄かに　霞んで
私と　あなたで二人で手を繋いで
きっと大丈夫　それから　歩いて
綻ぶ　大空を背にどこまでも風になれ

1A
挨拶　おはよう雲
必ず　無視されても
めげずに　泣かずにいて
生きてる　ことに気付く
それなら　もう一度と
挨拶　ごきげんよう
あなたが　笑うから
あなたと　分かるから

1B
時が　空気を運んできた
吐き出した息の先は　雲が流れた

1S
冷たくて　明るい　朝の始まりは
あなたが　私を追い越して笑うそれだけ
二人は　歩いてた　光に　向かって
逃げていく　雲の切れ端から注ぐ光に

2A
小花を　小走り気味
風駆け　焦るんだ
あなたは　慌てないで
花ごと　抱きしめてくれた

2B
時が　薫りを運んできた
揺れてた瞳の先は　雲が流れた

2S
冷たくて　明るい　朝の始まりは
あなたが　私を抱きしめて笑うそれだけ
嬉しく　苦しくて　胸奥　つまって
輝いた　涙もよそに雲は流れてたんだ

LS
揺れ落ちた　光は　仄かに　霞んで
おはようは　ありがとうに雲のように流れた
嬉しく　苦しくて　胸奥　つまって
二人よ　大空を背にどこまでも流れろ


【読み】
FS
ゆれてる　ひかりは　ほのかに　かすんで
わたしと　あなたでふたりでてをつないで
きっとだいじょうぶ　それから　あるいて
ほころぶ　おおぞらをせにどこまでもかぜになれ

1A
あいさつ　おはようくも
かならず　むしされても
めげずに　なかずにいて
いきてる　ことにきづく
それなら　もういちど
あいさつ　ごきげんよう
あなたが　わらうから
あなたと　わかるから

1B
ときが　くうきをはこんできた
はきだしたいきのさきは　くもがながれた

1S
つめたくて　あかるい　あさのはじまりは
あなたが　わたしをおいこしてわらうそれだけ
ふたりは　あるいてた　ひかりに　むかって
にげていく　くものきれはしからそそぐひかりに

2A
こばなを　こばしりぎみ
かぜかけ　あせるんだ
あなたは　あわてないで
はなごと　だきしめてくれた

2B
ときが　かおりをはこんできた
ゆれてたひとみのさきは　くもがながれた

2S
つめたくて　あかるい　あさのはじまりは
あなたが　わたしをだきしめてわらうそれだけ
うれしく　くるしくて　むねおく　つまって
かがやいた　なみだもよそにくもはながれてたんだ

LS
ゆれおちた　ひかりは　ほのかに　かすんで
おはようは　ありがとうにくものようにながれた
うれしく　くるしくて　むねおく　つまって
ふたりよ　おおぞらをせにどこまでもながれろ