1)赤い水たまりに キャンディひとつ落ちている
  深い森のなかに シロップの雨が降り注ぐ

  奥にある お菓子の家には 魔女が一人暮らしていた

  光 瞳を 星空に向けて 拉(ひしゃ)げた杖を くるりと廻す
  長い髪から 甘い香りが漂って 指をのばせば ひんやりとして

  「お菓子をくれたら 抱きしめてあげましょう」

  甘ったるい声が 震える鼓膜を 劈(つんざ)いた


 
2)澱んだ泉の底に 溜まったチョコレート
  腐りかけの大木に 宿ったキャラメル
   
  ぼんやり光る キャンドル辿れば 嗤った魔女が手招きを
  
  細い 指先で お菓子を弄ぶ 壊れたピアスを 踏みつけて
  紅い舌が 薔薇の棘に貫かれ 掴んだ手には マフィンを乗せて

  「約束通りよ こちらへおいでなさい」

  艶やかな声が 乾いた喉を うるおした 
  
  
ラスト)あ あ あ 仮装も何も 意味などなくて 
    カボチャランタンが 哂って 踊る
  
    2000年以上の時を 独りで暮らした 麗しい魔女を
    崇める お化けは 狂ったように 褒める
      
    獲物を愛すは 掟破りの 魔女
 
    (Happy Halloween...)

  

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい
  • 作者の氏名を表示して下さい

【作曲募集】Witch's feast

タイトルは魔女の宴という意味です。

ハロウィンだしなんか書くか、と途中でいつものごとく某笑顔動画に誘惑されながら書きました。

今回こそ普通の長さになったと信じてる。あとキリの悪さはいつも通り。

曲にしてくれる方募集中。

閲覧数:75

投稿日:2010/10/31 18:08:22

文字数:546文字

カテゴリ:歌詞

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