階段が長く感じ始めた
理由は分からなかった
悪い奴が居たとかなら
分かりやすかったのだが

見るたびに萎れてゆく花に
自分をなぞらえては
落書きのノートを捨てて
その日から絵をやめた

キレたって喚いたって
みんな困るからさ
適当に曖昧にただ笑ってみても
同調の要求に上限なんて無いから
イヤホンで耳を塞ぐ

誰も彼も馬鹿ばっか馬鹿ばっかだって
言ってみたかった
脆弱な心を棚に上げて
それでもやっぱり人の視線ばっか
気にしながら生きている
弱いな

味がしないのなら食べなくても
すぐに死ぬことはないし
目眩がするほどの動悸も
うずくまってやり過ごす

いつの間にか枯れ果ててた
花は今や誰の視界にも
入らずに忘れられている
合わない奴も嫌いな奴も
それぞれに悩んで生きているって
思えたなら

誰も彼も馬鹿ばっか馬鹿ばっかだって
言ってみたかった
脆弱な心を棚に上げて
それでもやっぱり人の視線ばっか
気にしながら生きている

誰も彼も馬鹿ばっか馬鹿ばっかだって
僕は本当は
心の底では思っていないよな
弱さを先に曝け出すこと
たかがそれだけのことがなんで
こんなに怖いと思ってしまうんだろうか

明日の朝には早く起きて
花瓶の花を替えよう

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい

馬鹿ばっかだって言ってみたかった

馬鹿ばっかだって言ってみたかった

閲覧数:276

投稿日:2023/09/06 14:58:56

文字数:522文字

カテゴリ:歌詞

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