森の奥の そのまた奥
そこに住んでる 狼さん
悲しい瞳(め)で 空虚 見つめ
朽ち果てる瞬間(とき)を待っていた


ねぇねぇ どうして
ひとりぼっちでいるの?
それはね みんなが きらうから
ねぇねぇ どうして
かなしそうにしてるの?
それはね みんなが おそうから


暖かい 微笑みも 直ぐに消えたよ
冷ややかな 視線が 突き刺さるんだ
差し伸べた 掌も はね除けられて
さ迷った ぼくの手は 切り裂く凶器になった


森の奥の そのまた奥
狂気に満ちた 狼さん
迷いこんだ 赤いずきん
被った子 とても美味しそう


ねぇねぇ どうして
くちを あけているの?
それはね おまえを たべるから
ねぇねぇ どうして
ぼろぼろ ないてるの?
それはね おまえの きのせいさ


恐怖から 憐れみに 変わる瞬間
きみの手は ぼくの頬 そっと包んだ
臆病な ぼくの牙 貫いていく
散っていく きみの顔 悦びで満たされていた


喉伝う 鉄の味 貪り喰らう
ぼくの色 染める 赤 きみと同じだ
まるで そう 母親が 抱き締めるよう
ぬくもりが 消えていく ぼくは壊れる


鳥かごを 抱えてる 赤ずきんの子
空っぽの 器(うつわ)だけ 取り残されて
仕組まれた 結末を 受け入れるだけ
きみの顔 抱き寄せて 最期の瞬間(とき)を待つんだ

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい
  • 作者の氏名を表示して下さい

朱に染まりゆく人狼

TRFハニカムさんにお願いして、曲をつけて頂きました!
有り難うございます(*´ー`*)

最初の出だしのA部分は結末から入ってます。
続くB以降は何故そうなったか、という説明にあたります。
ちなみにB部分がひらがななのは、絵本の童話っぽさを出すためです。
赤ずきんと狼のやりとりみたいな。

ラスサビ部分はこの物語の真相にあたります。
食べられたはずの赤ずきんは、実は狼でとある実験をしていた、的な感じです。
そしてまた最初のAに戻るループ。

ぼくは仲良くしたかっただけなのに、みんなが怖い顔で迫ってくるから、ぼくを傷付けるから…。
ぼくの中から切り刻め!切り刻め!って悪い声が聞こえてきたんだ。

だけど、赤い子は優しかったのに…悪い声に抗えなかったんだろう。。。

閲覧数:774

投稿日:2015/05/15 00:09:35

文字数:567文字

カテゴリ:歌詞

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