「welcome to ‘club heart’」

どこからか聞こえるミュージック
喧騒をかきわけた路地
時計の針　緩んで　止まり
うらぶれたネコが鳴く

オトナという肩書に慣れ
嫌っていたスーツを着て
鍵をかけた　好奇心が
沈むドア開（ひら）け

錆びた街の空を仰げば
失くした過去に濡れる
今日は何も言わなくていい
ひとつ私と呑みましょう

　みんなそこへ行きたいと言う
　看板も名前さえない
　店の地図は　記憶を曲がり
　愛の角　突き当たり


月は捨てた恋のかがやき
光が傷に染みる
今日はすべて忘れればいい
私の胸で眠ればいい

　幸せな人には見えない
　訪れる人を選ぶの
　店の場所は　涙を越えた
　愛の奥　進めばいい

ゆっくりと満ちる
蜜のような夜明け
目を開けて　夢を
見ていたのよ　わかるでしょう

　隠れ家へ　行きたいと言う
　看板も名前さえない
　店の場所は　涙を越えた
　愛の奥　進めばいい

　幸せな人には見えない
　訪れる人を選ぶの
　店の地図は　記憶を曲がり
　愛の角　突き当たり

　隠れ家へ　行きたいと言う
　看板も名前さえない
　店の地図は　記憶を曲がり
　愛の角　突き当たり
　‘club heart’へようこそ

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