たずねる人のない星で 少年は一人夜空見上げた
とても小さい星にひとり 膝を抱えて座っている

誰かたずねたかい? 淋しくないのかい?
そう尋ねたら 何て答えるのだろう

年を取らない王国で 少年は一人夜空見上げた
誰も知らない夜にひとり 星を捕まえようとする

あんなに綺麗に 光っているのに
何故近づくと 見えなくなるんだろう


聞こえているかい 星の吐息が
聞こえているかい さざめいて笑った
やかましいくらいに 僕の声が
聞こえているかい ここにおいでよ


誰も知らない星の国に 少年は一人 本当はたくさん
小さい彼と少し大きい彼と今の僕と変わらない彼

どうしてなんだろう 近づいてないのに
ささやく声が 聞こえてくるんだろう
あの子はああだから あいつはそうだから
遠ざかろうとするほど聞こえる


聞こえているかい 僕の声が
聞こえているかい ここにおいでよ
さわがしいくらいに 星の吐息が
僕らを包んで さざめいて笑った

会いに来たんだよ ここにいるよと
そう言いたくて 訪ねて来たんだよ
不思議そうな顔をしてちょっと笑った
君の側にいるよ 僕は君だから


僕の中にある 年を取らない王国
みんなが持ってる 自分だけの秘密
年を取ったよ 僕はもう一つ
大人になったよ 頼りないけど
僕を呼んでよ 淋しくなったら
また会いにいくよ ひとりじゃないから

空の星一つ またたいて笑った

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい

星と少年

言葉は捕まえようとすると逃げるのに
湧き出すときはどうして止めどないのでしょう。イメージもしかり。
少なくとも出勤中の車運転中は困ります。大したものでもないけど。

閲覧数:361

投稿日:2020/06/12 21:34:27

文字数:601文字

カテゴリ:歌詞

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