少年が生まれたのは
首も尻尾も無い龍の腹の中
少年が育ったのは
蝶の形をした血飛沫舞う街

全てを信じる事ができないのは
苦しいからでも悲しいからでもない
そうちょっと気が滅入ってるだけ

からすみの目隠し少女
服も着ないままで何処へ向かうのか
少年は彼女を観て
蝶の形をした刃で抱きしめ

砂漠を照らす残酷な太陽
サソリを喰らう薄茶けた野兎
転がる砂利が唯一優しい
切なく疼く左目を抉った

飴玉の代わりとして
含む目玉はただ鉄の味だけで
寂しさを拭えなくて
蝶の形にした少女貪る

誰しも瞳で結ぶ魂さえ
望めないとしる決断から陥る
手遅れた生き間違いの果て

涙がやがて漆黒になるまで
震える小指食い千切る野兎
彩る赤が心を宥めた
それでも疼く右の目は毟った

欠ける身体より空白なのは
無条件の不条理にただ疼くだけの幼すぎる許容性

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい

蝶と野兎

閲覧数:74

投稿日:2012/11/07 00:53:29

文字数:369文字

カテゴリ:歌詞

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