「にゃあ」

僕は貴方の飼い猫
三ヶ月前雨の中で拾われた
小さな小さな雄の子猫です

貴方と出会ってまだ三ヶ月
短い時(とき)の間で僕には
いろんな感情が生まれました

貴方と出会って人の温もりを知った
貴方と出会って美味しいご飯の味を覚えた
貴方と出会って一人ぼっちになると
寂しくて鳴いちゃうようになりました

楽しいことばかりではないけれど
貴方と居るといつも幸せだと思えます

「にゃあ」

貴方がくれた僕の首元で揺れる
鈴の音(ね)の鳴る黄色のリボンは
本当に僕に似合いますか？

貴方は似合うと僕の大好きな笑顔で
そう言ってくれますが
僕は似合わないと思うんです

だって黄色なんて女の子みたいでしょ？
僕は男の子なんですよ？
黒や青いリボンを付けて下さい！

まだまだ小さい僕ですが
いつか貴方を守れるくらい
おっきくなってみせますから
その時まで僕を貴方の傍に
居させて下さい

たくさんたくさん遊んで下さい
たくさんたくさん可愛いがって下さい
たくさんたくさんペロペロさせて下さいね？

「にゃあ」

だからその時は僕に
黒や青のリボンを下さいな…なんてね♪
本当は貴方がくれた物だったら
どんな物でも色でも構いません
どんな物でも宝物にしちゃいます

「にゃあ」

貴方は僕がだぁーい好き…ですか？

僕は貴方がだぁーい好きですっ！

「にゃあ！」