一体　私が何をしたというの
こんな仕打ちになるなんて
聞いていないわ
なんで　私一人だけこうなるの
蚊帳の外なんて　私らしくないわ

薄闇に羽ばたく揚羽蝶
その翅はぼろぼろで　醜くい姿
綺麗なんて　美しい言葉は
あなたには　似合うなんて思わないわ

ぱらぱらと　振り続ける雨粒は　私の
汚れた姿を流そうとはせずに
どんなに　足掻いていても
助けてくれる人なんて
現れるのかな

大嫌い　ダイキライって
どんなに騒いだって
居なくなれ　イナクナレって
嘆いていたって
大嫌い　ダイキライって
騒いでいたところで
誰も　手を差し伸べてくれはしなかったのさ


今　私は透明な存在(ニンゲン)
誰も気づいてくれる
訳が無いんだ
路地裏で羽ばたく揚羽蝶
美しい過去はいったい何処へ行った

ノスタルジアを覚えた揚羽蝶は　ふいに
行き先を見つけたかのように
飛んで行った
足掻いたところで　助けは来ないのに
何故手を伸ばすの

助けてよ　タスケテヨって
どんなに叫んだって
口を閉じ　耳をふさいで
誰も聞かない
助けてよ　タスケテヨって
訴えたところで
聞く耳すら持とうともしないじゃないか


大嫌い　ダイキライって
どんなに騒いだって
居なくなれ　イナクナレって
嘆いていたって
大嫌い　ダイキライって
こんなに騒いだって
差し伸べてくれる手なんて一つもナイ

助けてよ　タスケテヨって
どれだけ叫んだって
口を閉じ　耳をふさいで
誰も聞かない
この声が　死んでしまって
叫べなくなっても
お願い　私の歌を誰か聴いていてよ