花火が散って 雲の境目も無くなって
風の鈴も泣き止み
夏の香りに囚われた僕がいる
花火が照らした 浴衣に咲く君のあの笑顔
凛とした眼差しに 映るものを探してみた
瞳の奥に映ったのは 透過していく僕だった
ただ僕は 気付かないふりをしていた
空を舞った 言葉が舞った 忘れないんだよ
君を待った 夏に舞った 僕の声は消えていく
腕を伸ばして 飛行機雲をなぞる
君を待って 時は経って 季節は変わるよ
今もきっと 街にはきっと あの頃の面影が
ただ漂って 風に舞って 夏の空へ解けてく
これでいいよ これでいいと言い聞かせた
時間が経って 僕は子どもではなくなった
それは君も同じだ そんなことをふと思った
もう 街の 祭りには 行かなくなった
静寂の部屋にも花火の
音が響いて 鼓膜揺らして 網戸越しの景色
涼しくなった 少し乾いた 夏の風が撫でる
頬をそっと 手で触って なぜか君がよぎる
記憶にそっと 気持ちにそっと 嘘をついた
秋になって 冬になって 春になって 夏になって
季節はずっと 巡り巡って またどこかで会いましょう
君を待って 時は経って 季節は変わるよ
今もきっと 街にはきっと あの頃の面影が
ただ漂って 風に舞って 夏の空へ解けてく
これでいいよ これでいいと言い聞かせた
きみの声は聞こえるよ
きみの声はほどけるよ
君を待った 夏に舞った 僕の声は消えていく
空にそっと 腕を伸ばして 飛行機雲をなぞる
花火が散った 夏に会った 君が消えて無くなる
僕はそっと 記憶にそっと 嘘をついた
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