秋雨<あめ>に葉<いろ>は褪せて 白く雪に染む
移ろい流されて 密か立ち尽くす

重ねた月日に 何も残せないまま
誇れるものなど 持たぬ私だから

 咲き初め 月の下 うすむらさきに照らし出された
[さやさや]
 恋い恋う 心さえ 零れぬように (掻き寄せて)
 摘み嘆き うつむいていた
(罪)


ひらり 止め処もなく 涙は花冷え
清冽な情動<おもい>が 降らす袖時雨

無風の夜では 声ひとつも出せない
しのぶる恋なら このままくち果てて

  遙かな  夢の奥 ただ描くのは愛しき背中
[はらはら]
 春嵐<しゅんらん> その声が 名前を呼んで (切なくて)
 それだけで 満たされるけど…


空を渡る 風の貴方に 焦がれる胸が探していた
思いのまま 飛べる羽翅<はね>は今 泡幻<うたかた>


篝<かがり> 咲き乱れて 恋はただ散らし消ゆる
せめて 一等美しい姿 思い出して
いつか誇り高く 生まれくる時も ひとり
貴方のためだけに咲く 一枝<ひとえだ>になりたい


―――君ノ肩ヘ降(ふ)リテ

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい
  • 作者の氏名を表示して下さい

片恋<かたこい>の唄(仮)

 <>:読み仮名
():コーラス・掛詞
[]:違う歌詞をコーラスとして乗せたらどうなるか…という。個人的な好奇心です。




自分に自信が持てない人の恋の歌。


閲覧数:181

投稿日:2012/03/26 00:10:25

文字数:456文字

カテゴリ:歌詞

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