窓の外 ビルの樹海
なのに風と僕は昔のまま
夏の夜(よ)の匂いが満ちる

遠い 今だったはずの時間(とき)は
離れ 刹那(せつな)に影ろう
幻のような記憶を辿る

誰そ 彼・・・?
悲しみに暮れる夕陽を 見つめてる
君は 誰・・・?
もう 思い出せない
思い出したくない
懐かしいあの声を・・・


窓の中 差し込む斜陽
君が知る僕はもういない
暗がりの中 僕は何処にいる

近い 今ここにある時間(とき)は
流れ 永久(とわ)に移ろう
まほろばのような場所を探す

誰そ 彼・・・?
見通せぬ夜の帳(とばり)が降りてゆく
僕は 誰・・・?
もう 手は届かない
手が届くことは無い
幸せだった日々には・・・


Time had gone
また出逢えたなら
君は昔のままだろうか

もしもあの時
踏みだしていたなら
想いのゆく先が見えたのに

滑稽な光景に
込み上げる 自嘲
昇れない 落陽
ここにある 残照


誰そ 彼・・・?
悲しみに暮れる夕陽を見つめてる
見通せぬ夜の帳が降りてゆく
僕は 君は いったい誰・・・?

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • 作者の氏名を表示して下さい

黄昏草

――戻れない日を求めて開く 誰かを探すかのように
               嘆き続ける 黄昏草(ゆうがお)の花――

昔の恋を嘆く後悔の歌。
そして、長すぎたかも、といまさら後悔(苦笑)

『誰そ 彼』の読み方は「たそ かれ」か「だれそ かれ」で。希望は前者。「たそがれ」や「だれぞ かれ」は却下します。
説明文最初の一節は入れたかったけど、最後に置くと余韻が消えて蛇足になりかねないのでしぶしぶこちらにorz

男性目線的なのでどことなくカイト兄さん風味。
レン君にはまだ早い、かな。・・・ボクっ子設定ならミクでもいけそうです^^

黄昏草(たそがれぐさ)・・・言わずもがな「ユウガオ」です。

長々と失礼しましたッ!

閲覧数:130

投稿日:2008/05/26 15:21:04

文字数:461文字

カテゴリ:その他

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  • 雀乃帷子

    雀乃帷子

    ご意見・ご感想

    ヒマさえあれば電子辞書で使えそうな言葉を探してましたから、残念ですが「完全に私の語彙」というわけでもないんですよ^^;

    太陽に関係する「斜陽・暮れる・落陽・夕陽・残照」と音の似ている「自嘲」などは前もって使いたい単語としてリストアップしていたものなのです・・・。
    あのままだと使わず仕舞いになりそうだったので、つい最後に押し込んでしまいました(苦笑)

    褒めてもらったお礼に少しアドバイスを(←まだまだ未熟者のくせに先輩風吹かす奴)
    これはあくまで私の場合ですが、縁語で文を構成すると存外綺麗に見えるものですよ^^
    例:「悲しみに暮れる」+「日が暮れる」=「悲しみに暮れる夕陽」
    下手を打つと古典の域ですが・・・(笑)

    2008/04/23 01:32:42

  • kashi

    kashi

    ご意見・ご感想

    めめめメッセージありがとうございます!!!
    いやあ、まさか雀乃帷子さんからメッセージがもらえるとは思っていなかったのですよ!!!(テンションが妙にあがってて言葉遣い変ですが華麗にスルーしてください)

    ……えーと、この「黄昏草」の詩も、前から気づいてはいたのですが……
    そう何度もかきこんだらいやがられるかなあと思うと……書き込めなくてですね

    最初に見たときはミクな感じだと思いました。兄さんが歌ってもきれいな歌になりそうですね!
    「滑稽な~残照」の所とかをみていると、語彙力からして大きな差があることがわかります……
    雀乃帷子さんに少しでも近づけるようがんばります(なんかもうファンというか憧れの対象になっているような……)

    では……失礼しました!

    2008/04/22 19:17:17

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