月並みな言葉で
君を表せはしないような
ああ
色づいた日々にまた夏の足音は遠くなっていく

花瓶の花が散った空は
変わらずに曇りのようで
風の過ぐ先に君がいた

晴れ間さす声がした
時間は止まっていたような

陽だまりみたいに笑っていて

暮れるなら
二人でロケット花火に火を

つけるまま
影二つ淡く遠くなる
喧騒に笑ってしまうような
花がそっと藍に溶ける
そんな日々を
笑えるようになっていたんだ
なんて言えないまま過ぎた
そんなあの日は

後何度見れるのだろう
まだ生きていたいと思うから
もっと大きな花火をあなたと見たい

爆ぜるから
君の熱赤く近くなって
隠してももうあふれてしまいそうで
きっとわかっているんだろうから
もう

終わるような気がして
言葉を探したって
ちる花の一つもたとえないで
終わってしまうまま
だから

月並みな言葉でいいから

私を見つけたあなたへ伝う。

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『泡沫の花ワズライ』

素敵なイラストを咲里キリコ様に描いて頂きましたッッ(https://piapro.jp/t/3qy7)


少女の灰色の世界を変えた君へ贈る歌

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投稿日:2024/03/13 12:32:20

文字数:396文字

カテゴリ:歌詞

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