指はきっかり五本あるのに
何かが足りないような感覚

ぼくにはまだもっと多くの
可能性が残されていたような
後悔に似た切情ばかりで

指はきっかり五本あるのに
何故か六番目を探してる

〝あの〟六番目があったなら
ピアノが弾けるのに、とか
倒錯した考えばっか浮かんで

指はきっかり五本あるのに
この喪失感はなんだろう?

初めは〝あった〟六番目が
切り落とされて今の五本で
恋しいのかな、まるでゴースト

指はきっかり五本あるのに
不可視の指に幻痛がよぎる

〝ある〟はずなんだ
〝あった〟はずなんだ
ぼくの手には六番目の指が

指はきっかり五本あるのに
まだひとつ、足りないよ

幻覚じみた六番目なら
届かないものに届くのかな
触れないものに触れるのかも

指はきっかり五本あるのに
理想を掴むには足りないだけ

〝あの〟六番目は
夢に見ていた可能性そのもの
ぼくが求めている仮定未来

指はきっかり五本あるのに
これは望んでいた姿じゃない

空想の中にある六番目は
ぼくが逃げこむ非現実
ひび割れた心が合理化をする

指がきっかり五本あっても
これは、ぼくの本当じゃない

もっともらしくそう言って
劣等極まる現実から
目を背けられる大義名分

指はきっかり五本あるのに
ぼくには何も掴めないから
 

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい
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Sixth Finger

指が足りない【ぼく】が

欠陥品なのだから
劣等で当然なんだよ、って

言い訳をしたお話。

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投稿日:2010/02/16 01:58:45

文字数:554文字

カテゴリ:歌詞

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