【小説】『亞北田ネルルの憂鬱(後編)』

投稿日:2008/07/14 20:14:15 | 文字数:3,411文字 | 閲覧数:524 | カテゴリ:その他

ライセンス:

あるぇー(?3?)

続いちゃったよ?

何か、前編と全然関係ないし…。

ひょっとしたら次も書くかもしれません。

ま、期待しないで待ってろっちゃ?

したらばー。

前編

http://piapro.jp/a/content/?id=of2t8ddvqyovhskb

続編上げましたー
http://piapro.jp/a/content/?id=moeuvgi8aelwvyur

前のページへ
1
/1
次のページへ
TEXT
 

亞北田ネルルの憂鬱(後編)

第二章

「うわ…。何だ此処…。」
私は都内を周回する環状線「山手線」に乗り「AKB原駅」で降りていた。
もう、こいつらと一緒には電車にのらねぇ。何でこの年で未婚の母と勘違いされなきゃならんのだ。ってか、こいつらと年かわんねぇ。

AKBは異様な熱気に包まれていた。ORAX前にはあちこちに人だかりが出来てて男どもの集団が珍妙な曲にあわせて踊っていたりする。
どれが、VOCALOIDのイベントだかさっぱりだ。
あ、あの警察に追われてるスカートたくし上げてパンツ見せてる女は…違うよな、多分。違うと言ってくれっちゃ。
うう、母っちゃ、都会は怖いところだっちゃ…。
うちの子供二人は…もう、目一杯楽しんでる。こいつら、絶対、既に目的忘れてやがる…。

「うあぁ…。疲れた…。」
大通りを離れ、小さな路地に入る。表通りから離れると、随分と静かになった。だが、この独特の胡散臭さはどうしたもんか。
「はい♪」
ふと、呼びかけられた方を見ると、マコさんが手に持った缶をを差し出しながら立っていた。
「あ、ども…」
「奇遇ねー♪こんなところで会うなんて♪あ、でも私たちやっぱり同類ってことかな♪」
ちげーよ。と心で呟きつつも、なんとなく、マコさんの言ってる事が判るような気がした。
此処には、音が溢れている。幼いころからじょんがら節に親しんできた私には馴染みのない、そして新鮮な音楽が。ここには、何か新しいものを作り出そうとするエネルギーが溢れている。確かに一般人には(そして私にも)受け入れられそうにない文化かもしれない。だけど、きっと最初はみんなこうやって生まれて来たに違いない。
そう思い差し出された缶をあけ口をつける
「ぶっ!」
思わず吹き出してしまったこの懐かしい味は…
「あ♪それAKB名物、おでん缶♪」
「何ですかっ!これは!こんなもん缶に入れて誰が飲むんだ!」
「えー。おいしいのにー。」
わがんねえ…。AKB文化、理解できねえ…。したくもねえ…。
「あ…、そうだあの二人追いかけないと、あいつらほっとくと何するかわかんないから…」
「ばいばーい♪」

「やばい…。完全にはぐれた…。」
一応、目の端に置いてはいたものの、あいつらの運動能力は尋常ではない。フクは素潜りで15分以上潜水できるし、レムに至ってはこの程度のビル街なら楽に跳び越える。しかも、途中で訳のわからん行列に飲み込まれて自分が何処にいるかも判らなくなっていた。
「もういい…。飽きた…。」
うなだれて座り込む。もう、日は傾き始めてる。もう、ボカロ3とかどうでもよくなった。
そのとき、人ごみを離れようと、歩き出す私の視界に入り込んでくる見覚えのある後姿。あれは、まさか…。
れれれ、レンきゅん?!
あの黄色い髪、眩しい太腿、子犬のような眼差し、間違いない。鏡音レン君がなんで此処に?!
かれは、地べたに座り込んで泣きじゃくっていた。思わず駆け寄って話しかける。
「ど、どうしたのこんな所で?何があったの?」
「あ、あの…、お、お姉さん…、ぼ、僕…、うっ、うぇ…」
ズキュゥゥゥーーーン!!
恋に落ちる落ちる音がした。
思わず、顔を赤らめながら話し続ける。
「泣いてちゃ判らないじゃない!ほら、お姉さんに話して御覧なさい!手伝ってあげるから!」
やヴぁい。冷静な振りをしながらも、もう何がなんだか判らない。
「あ、あの、今日はリンと、あの、姉とカチコミに行く大事な日だったんですけど、途中ではぐれちゃって、大事な十文字槍も何処かに置き忘れてきちゃって、僕もう、どうすればいいのか、わからなくて…」
カチコミ?なんか聞いたことのない単語が出たような気がしたけど、コミケかなんか?
それと、十文字…何だって?
「じゃ、じゃあさ、お姉さんと一緒にさがそ?ね?今まで行ったところ回れば、きっと見つかるよ?待ち合わせの場所にはそれから行けばいいじゃない。ね!そうしよ!うん、それがいい!」
今の私、多分すごく強引だ。けど、こんなチャンス滅多にあるもんじゃない。もう行き場がない。この恋の熱量。
レンきゅんはぐしぐしと袖で涙を拭うと
「うん。お姉さん、ありがとう。」
と目を細めて笑った。
ドッギャァーーーーン!!
うあ、もうダメ…、あたし、死にそ…。
ああ…。愛しのレンきゅんとデート…。思わず幸福の絶頂にあった私は背後より急接近してきた影に気づく由も無かった。
「ゴルァ!!人のモンに何手ぇ出してんだこの泥棒猫ぉ!!」
「ぎゃびりんっ!」
側頭部に壮絶な飛び蹴りを食らい、盛大に吹っ飛ばされる私。
「リ、リン?」
「あんた!何うちの弟泣かせてんのよ!!事と次第によってはアタイのロードローラーが火ぃ吹くよ?!」
「あ、あのね、リン、この人は…」
「あんたは黙ってルァ!!」
「な、な…?」
(こ、こいつ鏡音リン!?ちっ!こんなに近くに居やがったのか。ん?今こいつ何て言った?人のモン?泥棒猫?)
(だれ?この女。何人の弟に手ェ出してんの?何だこの感じ。ザラザラする。気持ち悪い…。)
( (この女…。) )
( (私と同じ匂いがする…。) )
キュピィィィン
( (おk、黄色も敵だ!!) )
「こらぁ!このクソガキ!この、亞北ネル様の側頭部に飛びゲリなんざぁ食らわして、只で済むと思ったら大間違いだっちゃよぉ!!」
「ハン!!秋田練りだかなんだか知らないけど、チョーシこいてっと後でどうなっても知らないよ!来い!ロードローラー!」
大地を切り裂き、リンの背後に現れたのは黄色い重機。おもしろい!この程度でビビると思ったら大間違いだ!後ろでレンきゅんがあうあう言ってるがこうなったらもう後には引けない。
「上等!かかって来いっちゃ!」
私は愛用のAU・W54SA(山吹色)を構え、アンプ内臓のアームウォーマーに接続する。私だって伊達にⅤOCALOIDを目指してはいない!
「回転が一回転上がるごとに、重量も増大する…喰らえ!100kgw(キログラムウエイト)の超重量!必殺!地獄のローラー!!」
かかった!この距離なら確実に効く、いや聞こえる!!
私は最大音量で着ボイスを再生した。
『『大変です、ご主人様!携帯がぶるぶるしています!…えっ!あっ、お電話です!』』
「な?!それはっ!!」
私に直撃する直前でロードローラーはハンドルを失い、スピンしながらヤマギワ電気に突っ込んだ。爆音と共にロードローラーは炎上し、崩れ落ちるヤマギワ電気から鏡音リンが這い出してくる。
「な…、なぜ貴様がそれを…。それは、まさか…。」
「そう、そのまさかさ。」
「混ぜてよ…、生…ボイス…。」
「その通り。お前たちクリプトン製のVOCLOIDは同じ周波数を持つクリプトナイト放射線に弱い。我々秘密結社DEN2はすでに対VOCALOIDの秘密兵器を生み出していたと言うことだ。」
「DEN…2…?」
「それ以上は、お前が知る必要はない。」
私はリンに背を向け、腰を抜かすようにして座り込んでいるレンきゅんに歩み寄る。
「こ、来ないで…」
そう、同じクリプトナイト製のVOCALOIDであるレンきゅんに取っても「混ぜ生」は致命的である。仕様書には3時間の連続放射で死に至るとあった。
「おびえているのね…。でも、大丈夫、君には何もしないから。ちょっとお姉さんとしばらく一緒にいてほしいだけなの…。判って?私も手荒なことはしたくないのよ?」
私の心のダークサイドが頭を擡げる。全身に散らばったミディ=クロリアンが活動を開始する。
「や、やめろ…。レンには手を出すな…。」
「ふ…。負け犬はそこでおのれの惨めさを味わっていろ。さ♪行きましょ、レンきゅん♪」
私は肩にレンきゅんを担ぎ上げるとそのまま走り出した。
「え?え?」
「ちょ…、ちょっとまて、このまま、この状況で置いていかれると、かなりやヴぁい、って言うか、待ってください、ってか待てゴルァ!」
私は炎に包まれるAKBに背を向け、全力で走り出した。喧騒とサイレンに包まれる中、恋する二人は過去を振り切って未来への逃避行を始めたのだった
「あれ?あ、あれ?あるぇーー?」
いつまでも、いつまでもレンきゅんの疑問の声を聞きながら。



                    飛べ! こんちぬえd!

ミクの中の人は『まぜ生』でカニの鳴き声もやってます。聞いてみてね!
(『しゃかしゃか』『ちょっきん』って…)

小説投稿者コラボ【ピアプロ図書】
http://piapro.jp/a/collabo/?view=collabo&id=10123

【コラボ・シェアワールド】『ニコニコ荘2号館』(活動再開しました)
http://piapro.jp/a/collabo/?view=collabo&id=10077

【小説】『亞北田ネルル』シリーズ(完結)
http://piapro.jp/a/content/?id=of2t8ddvqyovhskb

もっと見る

作品へのコメント7

ピアプロにログインして作品にコメントをしましょう!

新規登録|ログイン
  • userIcon

    ご意見・感想

     わあぁぁあぁ!!分からない言葉がいっぱいでした。
    道のど真ん中で戦うっていうか亞北田ネルルの武器は携帯ですか!?
    そんで、続くんですか!?いろんな意味でやられました。

    ちなみにおでん缶やラーメン缶は食べたことがあります。

    2008/05/28 21:56:52 From  HiBiKi

  • userIcon

    ご意見・感想

    な、なんかもうすごいことになってますねw
    戦い方が独特でいいですね!
    さて、続編を読みに行きますか。

    2008/05/10 15:32:55 From  晴れ猫

  • userIcon

    ご意見・感想

    空音マコ関連のタグが消えてた…。

    エイプリルフールもそろそろ終わりか…。

    とりあえず、オチ考えなきゃ♪

    2008/04/14 01:50:53 From  タラバ

  • userIcon

    ご意見・感想

    どうも、ニコ荘のヒトです。

    堪能した!
    いやはや、ごちそうさまです。大変おいしゅうございましたw
    是非続きが読みたいです!

    いやー恋に落ちる音がした・・・辺りの使い方とかかなり好みです。
    あと、
    "混ぜてよ生ボイス"とかしらんかったので、知ってたらもっと楽しめたんだろうなぁ、なんて。
    それからキクが管理人ていうのにもやられました。
    密かに白クマ辺りを管理人にすえようかと考えてはいたんですけどw



    ウチの方は最近ただでさえコラボの方にかかりっきりな上に"ほのぼの臭"を放ち始めてるしなー。これは負けてられませんな。

    2008/04/13 13:23:47 From  utu

もっとみる(7)
▲TOP