君のことが、純粋に好きなだけだったんです。――――



8月――

この日、私はあなたに出会いました。――




「ふぅ…。暑っ…。」





私は健音テイ。

今、自宅に帰るために上らなきゃならない坂を上っています。



「あともう少しだぁ…。」



坂を上ると家がみえるんです。



「はぁ…。家だ…。」



私の家は白がメインの家です。

私に家族はいません。



ガチャ



「ただいまっ!!」



ワンッ!!



私は飼っている犬がいます。

名前はリン。



「リンー!!今日もちゃんとご飯買ってきたよー!!」



リンは嬉しそうに尻尾を振ります。



ワンッッッ!!!!!



「ふふ…あなたはいいわねー 私が餌を買ってくればそれでいいんですもんねー」


ピーンポーン


「あれ?誰かな?」


私の家は新聞とってないし…




「あ、あの…これが、家の前にあったもので……」




白いハンカチ



「あ、これ…ありがとうございますっ!!!!」


「いえいえ、僕は通りかかっただけですから…」


「お礼に、お茶でもどうですか?」


「いいんですか?」


「はい、時間があるなら」


「大丈夫です!」



ガチャ



「どうぞ」


「お邪魔します!」


「あ、そういうばお名前…」


「鏡音レンです!」


「私は健音テイです。」


「あ、そこに腰をかけて待っててください。今お茶を入れますから…」


「ありがとうございます!」



ワン!



「うわぁー!!!!犬だぁー!!!!!」


「犬、好きなんですか?」


「あぁ、はい!」


「人懐っこいんですよ。この子。」


「お名前は?」


「リンです。」


「へぇ… リンちゃーん!!」


レンくんが手でまねく。


ワン!!!!


リンを手馴れた手つきで撫でる。


クゥーン…


「凄いですね!リンがこんなに大人しくなるなんて…」


「いやぁー なれてるんですよぉー」


お茶が入れ終わりテーブルに並べる。


「うわぁー!!バナナケーキ!!!!」


「好きなんですか?」


「はい!!」



そして、私とレンくんは何気なく話した。



「あ、もうこんな時間だ!」


「レンくん、これ、お土産に持ってきなよ!」


「いいの!!」


「うん、いやぁー でも、私の犬と同じリンちゃんがいたとはねぇー」


「テイさんの犬のリンちゃんも僕の妹のリンと性格似てますよー」


「ふふ…人懐っこいの?」


「はい!人のことすぐ信用するんで、騙されやすいんですー」


「ふふ……ミクさん達によろしくね!」


「はい!ありがとうございました!!」





これが何気ない事件の始まりだったの。――――

ライセンス

  • 非営利目的に限ります

病んだ私のココロ

テイレン小説ですww
テイといえばレンくんですよね?
でも、ただ単に病んでいるヤンデレというテイ
に仕上げるつもりはありません。
純粋に愛しすぎて自分のもとから離れていくのが怖い
と思うテイに仕上げるつもりです。

閲覧数:535

投稿日:2011/07/30 14:34:08

文字数:1,183文字

カテゴリ:小説

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