モノクロームの白い花
記憶は 白黒に染まった
錆びれた歩道橋 渡る人はいなくて
鈍い蝉声だけが 響き渡る
見慣れた通学路を歩いてく
哀愁の街は 平和らしい
朽ち果てた校舎は張りぼて
疲れ切る生徒の偽り
不安 嫉妬 絶望 渦巻く青春の学生生活
記憶は 白黒に染まって
まるで モノクロ写真
みな 遠くへ 行ってしまいそう
いっそ 忘れさせて
錆びれた歩道橋 相変わらず無人で
鈍い蝉声すらも 止んでしまった
放課後の通学路は まして静か
哀愁の街に 夜が来た
閑散の空き地を見つめ
一輪の白い花が
妙に 私には忘れられない存在だった
記憶は 白黒に染まって
まるで モノクロ写真
みな 飛び立ってしまうのなら
いっそ 忘れさせて
１９時 帰宅
植物図鑑 眺めて
出会った 白いポピー
きっと 忘れない
※
蝉声〈せんせい〉
青春の「学生生活〈ステージ〉」
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Lyri-B
その他
アニメ・漫画のような爽やかな青春とは違い、高校生同士の難しい人間関係、退屈な日常に疲弊・絶望した主人公（女子高生）がモノクロのような世界を徘徊している最中、純白の花に心奪われる様子をイメージしました
2024/09/23 09:52:53