私と言う存在は
どこで認識すればいいのかな
ふとそんなことを思えば
自分がとても希薄に感じて
明日、自分が居なくても
何も問題なく世界は回って
誰かが新しい
命に歓喜してる姿を見て
自分が抜けたマスに
あっさりと代役が立つこと知る
だから多くの言葉で
自分を飾って彩りたい
自分のマスに必死に
シミを塗りたくって重ねて
ちゃんと居たんだよ
私のマスに新しく芽吹くキミへ
お願い、言葉の欠片でいいの
私をそっと、ね
拾い上げて耳を澄ませて
「あなたが生きる道に
どうか溢れんばかりの
笑顔がありますように」
そんな言葉ぐらいしか
キミには残せなかったけれど
それでも
──私は弱虫で退場したけど、
想いはちゃんとあったんだよ
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