静かな道を今日もまた歩く
あの日の味を思い出して
忘れかけてた孤独の意味を
学び直していくの

二人で見たものは今も残ってるのに
一人で見ていても何も残らない
どうしてなんだろう
同じはずのものが同じじゃない

茜色に染まる空はすぐに落ちる
もっと見られたらいいのにな
短い夕焼けのような思い出が今は愛しいだけ


ありふれていた日常の日々が
幸せだって気づいてく
すべてが終わり なくなった後に
初めてそれを知る

それでも隣にはまだいるような気がして
何もない虚空を掴んで離した
時間を止めたって何も戻らないと
独り 歌が響く


君のいない街は
怖いくらいいつも通りで
愛(かな)しいカケラ集め
何度でも君を探すよ

生きていること いつかなくなること
頭では分かっていたのに
受け入れられないまま 時はまた過ぎてく
目を閉じ想う

幼き二人 笑って手を振って
夕影が寄り添い遂げてた
短い夕焼けのような思い出たち
手を伸ばして 揺れる夕影



----------
譜割り
(※ 一文字もしくは[ ]内で一音)
(※ 「っ」のみで一音になっているものは、直前の文字の母音を発音する
例 「しあわせだって」→発音上は「しあわせだあて」)


しずかなみちを[きょ]うもまたあるく
あのひのあじをおもいだして
わすれかけてたこどくのいみを
まなびなおしていくの

ふたりでみたものはいまもの[こっ]てるのに
ひとりでみていてもなにものこら[ない]
どうしてなんだろう
おなじはずのものがおなじ[じゃ][ない]

あかねいろにそまるそらはすぐにおちる
もっとみられたらいいのにな
みじかいゆうやけのようなおもいでがいまはいとしいだけ


ありふれていたにち[じょ]うのひびが
しあわせだってきづいてく
すべてがおわりなく[なっ]たあとに
はじめてそれをしる

それでもとなりにはまだいる[よう]な[きが]して
なにもないこくうをつかんではなした
じかんをとめたってなにももどらないと
ひとり うたがひびく


きみのいないまちは
こわいく[らい]いつもどおりで
かな[しい]かけらあつめ
なんどでもきみをさがすよ

いきていること いつかなくなること
あたまではわかっていたのに
うけいれられ[ない]ままときはまたすぎてく
めをとじお[もう]

おさなきふたり わらっててをふって
ゆうかげがよりそいとげてた
みじかいゆうやけのようなおもいでたち
てをのばして ゆ[れる]ゆうかげ

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい
  • 作者の氏名を表示して下さい

夕影

「君の夕焼けのような思い出を想い、また君を想う」

カナ様の歌詞募集参加の歌詞です。
(https://piapro.jp/t/OTIQ)


以下、少しだけ解説です。

Aメロ1
「静かな道を今日もまた歩く あの日の味を思い出して」
 好き同士の二人なら、"味"が思い出に残るものだってあるでしょう。

Bメロ2
「時間を止めたって何も戻らないと」
 曲が一瞬止まるのに合わせた歌詞にしてみました。

サビ4
「幼き二人 笑って手を振って 夕影が寄り添い遂げてた」
 まだ小さかったころ、二人それぞれ帰路についても夕日に照らされる伸びたあの子の影は、ずっと自分の近くにいてくれた。

閲覧数:407

投稿日:2020/12/13 19:39:45

文字数:1,043文字

カテゴリ:歌詞

クリップボードにコピーしました