「寒いなぁ。」


まだ残暑がきつい秋の事です。
リンが、買い物を頼まれて少し遠い場所に行きました。


その日は、気温が低く肌寒い日でした。

リンはその時、いつも通りの格好で出掛けていました。

「君、寒くないの?」

声をかけてきた人がいました。

「寒いなら、上着貸してあげるよ。」
「いいです。」
「いいから、ほら。」

その人は、上着を渡して去りました。


「かっこいい...。」






「リン、おかえり。」
「……。」
「リン?」
「あっ、ただいま。」
「あれ?そんな上着着てたっけ?」
「えっ?あぁ、着てったよ。」
「そうだっけ。」


その日からリンは、時々ボーッとしたり、借りた上着を大事そうに見ていたりしました。






それからしばらく経ったある日、また同じところに行く用事ができました。

上着を貸してくれた人と会った場所です。


「会えるかなぁ...。」
「あれ、こないだのコじゃん。」
「上着返しに来ました。」
「ありがとね」
「あのっ、あなたは彼女とかいます?」
「いないよ、女だもん。」
「……えっ?」

その人は、男の格好をした女性ボーカロイドでした。



新しく出会った亜種とのお話でした。

ライセンス

  • 非営利目的に限ります

出会い

その後リンは友達になりました。

好きになったけど、諦めたそうです。

ちょっとショックだったらしく、次の日は部屋にこもっていました。


でてきたのはタグに書いてある子です。
http://piapro.jp/content/c7sso8nskk61ay3z

フォルトゥーナさんに感謝!

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投稿日:2009/08/21 15:34:09

文字数:523文字

カテゴリ:その他

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