~No.0~

空に浮かぶ月が雲の合間から顔を覗かせる。
昼間の賑わいとは違い辺りが寝静まる時間帯、少女は1人座っていた。
庭の片隅で静かにただ座っていた。
季節は9月。まだ涼しいとも言いがたい季節にもかかわらず、少女は小さく震えていた。
身体を自らの腕で強く抱き締め震えを押さえながら、小さな唇が微かに動いた。
「……さい。………ゆ…して…。」
傍にいる人間でさえ聞きとれない声で、1人の少女は夜を過ごした。

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金木犀 0

金木犀のプロローグ。

初めての小説完結させたい。
それでもゆっくり亀で更新します。

閲覧数:41

投稿日:2012/06/13 19:13:47

文字数:205文字

カテゴリ:小説

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