無人駅へと下車し慣れた黄昏
「悲しい時も、嬉しい時も君の側にいていた」
追憶だけが付き纏い2人きり
形容し難い高架下にて
そよ風が副流煙と交わる
煙たがった苦味すら様になり果てた
「別れを告ぐその刹那、弾けて外れた鳳仙花
背を向けても消えやしない
あの孤独を覗かせた笑顔
響き出す君の声と17時の調べが混ざっては
仕方なく鳴り続けていた──」
宿命と名乗る悪魔に攫われたようで
正しい事と悔しい事が爛れた夕闇の色
追憶と孤独の境界線で湯冷め
上塗りされかけの海馬が叫んでいた
さようなら
いつかの花、それは跡も無く形も無く
手で触れては消え爆ぜた
あまりに不確かなものだったよ
晴れやかな あの夕べの行く末も知らないままで
風に巻かれて今、浮き足立ち羽ばたいた
無人駅へと下車し慣れた黄昏
正しい事と悔しい事が爛れた夕闇の色
──副流煙が快い
1人きり、適合的な高架下にて
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