凪いだ夜月明かりの下おぼろげな記憶たどる
輝いたあの日の夢取り戻したくて

時間は止まらずただ僕らを押しやって
それでもただひとつ握りしめていたかったもの

ごめんよ
君の笑顔にも応えられずに
ごめんよ
君の涙にも戸惑うばかりで
ごめんよ
君の心にも寄り添えずに
月闇に伸びる僕の影

かまわないそう言ったはずの過去の僕の強がりは
甘えてた優しい手と暖かい笑みに

自分勝手でただ君を傷つけて
最後に残ってたありがとうも言えずに今

ごめんよ
君の痛みにも気づけないまま
ごめんよ
君の傷跡も消し去れないまま
ごめんよ
君のそばにすら留まれずに
夜闇に消える君の影

ごめんよ
君の笑顔にも気づけないまま
ごめんよ
君の涙さえ拭えないままで
ごめんよ
君への想いすら断ち切れずに
朝露に溶けた僕の影

指先に残る君の影