前に投稿した「キセキのロボット」の続きだと思います。
またもや勝手に解釈します。まあ・・・白い目をして読んで下さい。


リンは目を覚ます。目線の先には、見覚えのない白い天井・・・
「よしっ やっと起動した・・・」
・・・聞き覚えのない声・・・
リンはゆっくり首を横に向ける・・・

そこにいたのは、白衣に身を包んだ青い髪の男・・・
「アナ・・タ・・ハ・・・ダレ・・・?」
言葉を絞り出す。
すると、男はこたえる。
「俺はカイト。よろしくな、NO、0023・・・いや、リンと呼んだ方がいいか?」
「カ・・・イ・・・ト・・・?」
「ああ、カイトだ。土を掘り起こした時に、ボロボロになったお前を見つけたらしい。・・・まったく、奇跡としか言いようがない・・」
「・・・研・・・究・・・ジョ・・・」
リンは呟く。リンにはそれしか思い出せなかった。
「ワタシハ・・・何か・・・大切なことヲ・・・忘れてイル・・・ようデス・・・」
「大切なこと?・・・あっそうだ!!君を創ったのは誰?」

リンはうつむき、ぽつぽつと言っていく。
「ワタシハ・・・・ハカセに・・・・」
リンは少しずつ記憶を取り戻していく・・・
だが、リンを創った<ハカセ>の顔には靄がかかり、名前も思い出せない・・・
「どうした?リン?」
黙りこくってしまったリンを見て、カイトが問う。
「・・・・・」
リンは何も言わない。

そのとき、パソコンから音声が流れる。


<ジュウダイエラーハッセイ  ココロ´プログラムアンロック>
<ジュウダイエラーハッセイ ココロ´プログラムアンロック>

<ジュウダイエラーハッセイ  ココロ´プログラム・・・起動>

その瞬間、リンの眼に再び光が宿り始める。
リンは顔を上げ、カイトに向かって言った。
「ワタシを創ってクレたのハ、鏡音ハカセ・・・ソシテ・・ハカセハ・・・このワタシに、ココロというモノを・・・教えてクレタ・・」

「・・・そうか、そのココロが大きすぎてショートしたってわけか・・・よしっ!!作り直してやろう・・・また、同じ事を繰り返さないようにするためにも・・・」





「ねぇ、ハカセ・・・?ワタシ、もう寂しクナイよ・・・。
だって、このココロの中にいつだってハカセがイルから・・・。」




アリガトウ。
      ワタシをこの世に生んでくれて・・・。

ライセンス

  • 非営利目的に限ります

千年後の奇跡

「ココロ-thousand after-」を基にして書いた・・・つもりです。

閲覧数:176

投稿日:2009/08/07 18:34:11

文字数:990文字

カテゴリ:小説

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  • Hete

    Hete

    ご意見・ご感想

    あ!
    読んでくれたんですね?
    ありがとうございますッ!!
    この先もどんどん作品を作り上げていくので、
    よろしくお願いします!

    2009/11/29 07:05:49

  • ayuu

    ayuu

    ご意見・ご感想

    こんにちは~^^ayuuです
    一気に読ませていただきました!!!
    ハッピーエンドで良かったですっ
    カイトナイス!!!
    ブクマいただきました^^
    ではでは~♪

    2009/11/28 10:20:53

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