あまりに眩しいから
君がふっと消えてしまった
やたらに悲しいのは
君がそっといなくなる夢を見たから
いつもと違うことに馴染んで
欠けた月に自分を重ねてみたかった
きっと忘れてしまった
いつか忘れてしまうから
貴女の好きな花の名前すらも
思い出せない僕だ
あまりに眩しいから
君がふっと消えてしまった
抱えた悲しさすら
君はきっと記憶を書き消してしまうから
見慣れた景色の澱に気づいて
何かを失くしたことを想うままで
きっと忘れてしまった
いつか忘れてしまうから
貴女の好きな花の名前すらも
思い出せない僕だから
きっと忘れてしまった
いつか忘れてしまうなら
貴女の愛した花の名前くらいなら
覚えていたいから
そんな僕で在りたいから
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