「今から私のきみに会うその日までの話をするよ」




私はシェルター(防空壕)の中で暮らしていた

今日もうるさく響いてくる

何がって?

それは外に霰が振っているから…

ただの霰じゃないかって?

あれはただの霰じゃなかったんだよ…

心が汚れる(よごれる)恐ろしい霰だったよ……

『ピピピピ』

ん?

探知機か…

【特に異常ナシ】


ポストの中はきっと空っぽだ…

『きっと』だから、

絶対に空っぽってわけではないと思っていたんだよ。

植木鉢…きみに言われたとうりに育てているよ…

でも、いくら待っても出てこないんだよ…





私が生きたころにはもう科学は人が作れるものはなくなっていたよ…

神が作ったと言えるほどのものばかりだったのさ…

そのせいで人は人類の進む道は危うくなっていった…

核戦争を起こす議論まで行った。

いくら足掻いても自分達のしたことの事の重大さが

分かっていないからそういうことをまた、繰り返す。

そしていままでうまくいっていたこともすべて崩れていく。

私はきみがいるのかいないのか分からなかった…

きみはどこにいるの?もっと楽しい話したいのに…





もう、私は決意した。

いままで寝ていたベットにさよならを告げて。

シーラカンスのシッポに別れを告げて。

私は生と死も分からない。





大切なものたくさんあったけど…

今はきみからもらったこの植木鉢だけで十分だよ……

きみはなんのためにこの植木鉢を私にくれたの?







また瓦礫のあめ玉がふってきた…

私、このあめ玉が苦手だった…

早く傘をささないと…

ココロがさび付いてしまう…

あめ玉がやんだらまた出発だ





ヒナタボッコのてんしにさよならを告げて。

ミズタマダンスの空にさよならを告げて。

マーマレードの大地にさよならを告げて。



メモリ(きみ)に話しかけてもいつも同じことしか喋らない…なんで、なんで…



でもさ、やっと私にも分かったんだよ…

きみが木の下で寝ていたんだ…

最初は寝ていただけかと思っていたけど…

そうじゃないんだよね……

私はやっと理解した。



私はもうココロに残っていたものは消えた。



さぁ、今からきみの元に会いに行く。



朝・昼・夜に別れを告げて。

新しい命も芽生えて。

きみのくれた植木鉢の芽がやっとでてきたよ…


「ね?マスター」


命をありがとう。








『ピピピピ』

【ミクからメッセージがきたようです。】

<きみときみをあいするひとをたいせつにね、オハヨーハヨー。>






ライセンス

  • 非営利目的に限ります

*ハロープラネット ~小説~

はい、
週末編はすべて終わりました゜+.(・∀・)゜+.゜

閲覧数:275

投稿日:2011/07/27 19:59:39

文字数:1,119文字

カテゴリ:小説

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