独り白い砂浜に立ち
海の向こうを見渡してた
だけど心の中はあの頃に
もう戻れない

あの頃の友達はいない
家族は明るさを失い
トラブルや病に翻弄
されていくばかり

音楽を流しながらドライブ
それさえできない
私の好きな事さえ共有
すら叶わない

ディストピアと化した夏を
降り頻る雨が覆い尽くす
あの夏の日、すべては夢の中へ

夏空の遠い彼方
天の川へと届け
思い出があふれ出す
美しく澄み渡る
あの夏をもう一度

      *

すべてを振り切るように家を
飛び出してクーラーのきいた
喫茶店へと駆け込んでの
束の間の時間

シロップを入れたアイスコーヒー
少しずつ飲んだ
周りは楽しそうな雰囲気に
包まれている

独りスマートフォンを出して
つまらない呟きを書き込む
時間だけが無意味に過ぎていった

どんなに熱い夏も
思い出が作れたら
それだけで満たされる
遠くへと旅もした
あの夏をもう一度

  *      *

夏祭りで賑わう
夜の街を彷徨う
心を明るくして
夜空に打ちあがった
思い出を映す花火
あの夏をもう一度

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい
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あの夏をもう一度

閲覧数:75

投稿日:2019/07/12 21:28:10

文字数:466文字

カテゴリ:歌詞

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