(A)
凛々揺れて鳴る鈴の音と
ちりちり燃えて消える花火
がやがや人で賑わう祭りと
深々夏の夜の蛍
(B)
繋いだ手に引かれるまま暗闇へ沈んでゆく
重なる肌伝わる熱乱れゆく二つの影
(S)
頬照らす月現世(うつよ)の夜に
踊る二人の刹那繚乱
俯く胸の静けさの中
鼓動の音が蕾を覚ます
(A2)
さめざめ胸を焦がしては暮れる
常闇の秋雲流れ
風鈴取らず夏の日のままに
しとしと落ちる雨粒が
(B2)
霞んでゆく茜の空恋文は折られたまま
幾度めかの朝が過ぎて追いかける一つの影
(S2)
木漏れ日部屋の隙間に入る
浮かぶ水面の刹那繚乱
明けの彼岸は雫に濡れて
花弁垂れる心は揺らぐ
幾年の空千年の月
抱き合う華は刹那繚乱
火照る身体の高まりの中
咲き誇りしはたゆたう願い
(B3)
繋いだ手に引かれるまま暗闇へ沈んでゆく
悠久の時は巡る跨ぐこの想い乗せて
(S3)
幾年の恋千年の愛
彩る華の刹那繚乱
貴方は百合で私は彼岸
死してもいまだ寄り添う傍に
薄紅の頬現世(うつよ)の夜に
染まる柔肌刹那繚乱
明けの彼岸は涙に濡れて
花弁落ちる心は揺らぐ
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