窓の外でサッカーしている君に
僕はまた釘付けになる
ふと目が合った気がしたのは僕の妄想かな
スケッチブックに描いた君の姿
ちょっと不格好なシュートが
素直になれない僕の歪んだ恋心みたい
君を馬鹿にしてからかって謎の上から目線
友達同士のじゃれ合いに見えただろう
でも本当は
「君なんかタイプじゃないよ、馬鹿」なんて
思ってもいない言葉
僕はずっと君が好きだ
それなのにこの幼い胸が高鳴るたび
君の好きなところをまた裏返すの
久しぶりに話した君の声は
前よりもずっと低くなってた
僕の気持ちはまだ少しも変わっていないのに
僕だけが呼ぶ君のあだ名に謎の優越感
この宣戦布告に気づかなかったのは
君だけだった
君と僕のテストの点数の差に
一喜一憂したのは
ずっと君といたかったから
それなのに煽るみたいな口を利いてしまう
気持ちを悟られるのが恥ずかしくて
不器用すぎる僕は気持ちを隠すことは器用で
友達以上になれなかった
友達として好きならいっそ嫌いになってほしかった
そうしたらきっと潔く諦められたのに
「君なんかタイプじゃないよ、馬鹿」なんて
真に受けないでよ、馬鹿
僕はずっと君が好きだ
君の友達でいるのはもう嫌なんだよ
早く僕だけを見てよ 初恋の人
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