剣=つるぎ、で読んで下さい。
遠く剣を振るった日
幾つもの命が逝った
近く剣を振るった日
大切な人が去った
正義のためと教えられ
剣は紅く染まり
守るためだと教えられ
剣は蒼く染まり
正しきことだと神が教えた
なのに何故この傍を去っていく
散りゆく命の灯火が
またひとつ空へ還る
正義のためとかざす剣に
大切な心は宿らずに
あの日正義を行った
幾つもの涙が散った
大切な人を守った
けれどあの人は去った
正しきことだと云うのに
絶望して去りゆくか
何故(なにゆえ)あなたは哀しむか
まるで咎人のように
この手に重ねた正義の数は
数多にあるというのに何故去る
滴る雫は何色か
紅にも蒼にも染めて
ただ昏く輝くこの心
歩むべき道は隠されて
責めるべき咎はこの身にはない
なのに何故この傍を去っていく
散りゆく命の灯火が
またひとつ空へ還る
かざす剣に宿る正義は
過ちを犯した神の嘘
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