いい加減気付いたらどうなの?
あたしがもうずいぶん前から
あなたの嘘に気付いてること
安い女と一緒にしてたら痛い目みるわよ?

胸元の開いた黒いドレスで
あたしが誘惑した
あの夜をいつまで引きずるつもり?
翻弄されたふりするのもそろそろ飽きてきたのよ

あなただけそんなのは勿体無いでしょ?
飛び立つの漆黒の羽根

嗚呼、割れたグラスの破片が
綺麗すぎたの
触れてみたら紅い涙が模様を描いた

いい加減認めたらどうなの?
跪いて懇願しなさい
早く言ってよ
「ゴメンナサイ
イカナイデ
ウソハモウイワナイ
キミダケ愛シテル」
なんて愚かな人でしょうか

なんて
馬鹿みたいあなたをね
許してしまいそうなあたしが嫌い
誤魔化せない

嗚呼、割れた鏡に映った
銀の指輪に
触れてみてもこの指先に嵌ることはない

ねぇあたし意外に貴方を愛せない
妄想だと笑わないでだってそうでしょ？
もう仕方ないから面倒みてあげる
あたしから差し出した手

嗚呼、ちぎられた羽根と未来
枯れることない
花に捧ぐこの運命が本望なの

あたしだけそんなの贅沢すぎるわよ
ねぇ魅せられる漆黒の瞳
まぶたにキスして