さはまかでぬべき刻を打てば ゐならへる椅子また軋めきて
あらましもすでに降るべかなれば 没りつ陽の染めり
待ちかぬらむとうれへたるに 迎へきたなりとぞ告ぐる
消残り常しくとめらるるに面影おぼえぬるは
あはに降りしける花のはゆればなるべきも
朝霞清にほのめく月影
たゆたふただ言の葉 微睡むままに績みゆくつくり物語

しまし待ちゐれど君もゆかば あまゆる茉莉花も徒然に
今ひとときだにやがていそげば 夢の通い路へ
歩みそむけふのはり道も うちなびく時じき草も
さどほきをさなめあまつ空にはなちてなほとまれるは
かさねしき降れる花のいつともわかぬ歌
色無きいろ差し置きて撓ふ風
片待つ宵の惑ひとともに 引き入れらるる彼のお伽噺

ありし降りしける花のそひつきける時を
結びし夏草はだれ雪ととく
ゆるさるるしるし求めたりけるものを 今はなづみもせず
しき降れる花のいつとなく咲はば
あとのうき雲にこぼるる白露
満てるうつろにざりけると よしなしにつづしる今昔語り

果てまでみえぬものばかり

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  • 非営利目的に限ります

花空ろ

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投稿日:2019/09/06 03:31:49

文字数:464文字

カテゴリ:歌詞

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