私は昨日やったように、(今日からは1人で)クオの部屋におやつを持って行く。
今日はお客様がきているそうだ。

どんな人だろう?

「失礼します」

そう言い、ドアを開けた瞬間、お客様の動きが止まった。
クオは、私を見て固まっているお客様に対して、笑いをこらえている。


…私も、この人物が来ているとは思わなかった。
あの時みたいに、仲良くなれたんだ。

ケンカが、あったのにー…。

そう、クオの部屋に来ていたのは…、グミヤ君。
ハッと我に返ったグミヤ君が、クオに言う。

「…お前付きの新しいメイドって、初音だったのかよ。俺も知ってる人物なら先に言ってくれてもいいだろ」
「いやぁ、何も言わなかったらグミヤはどんな反応するかな、って思ってさ。ウケたぜ、グミヤ!」

クオは笑顔で返す。
グミヤ君は「まぁいいか」といった顔で苦笑した。


私も少し笑いそうになりながら、クオとグミヤ君の前の机におやつを置いた。
私はおやつを持って行ったら、そこでクオと話すのが仕事だから、私も話に入ろうと、話題を出す。

「そういえば、グミヤ様は、グミと付き合っているんですよね?おめでとうございます!」
「はっ、なぜそれを!…てか敬語じゃなくていいぞ」
「そりゃあ、グミはおしゃべりだし」

グミヤ君は顔を赤くして私に聞いた。
私はすぐさま話し方を切り替えてタメ口でその答えを返した。

「グミヤ、そうだったのか!?良かったじゃねえか。ずっと好きだったヤツと!」
「いらんことは言わんでいい!」
私達はこんな感じで楽しくおしゃべりを続けた。

私はふと窓の方を見た。
すると、私の視界に入ったものが、私の動きを一瞬だけとめた。


隣の棟の窓から、リンさんが鋭い目つきで私を睨んでいたのだからー…。


トライアングル * 第8話 *


私はリンさんに睨まれていることに気づき、慌てて目を逸らした。

え…!?
私、なんかした?

愛想は悪いけど、超可愛いリンさんがとっても怖かったー…。


--午後8時--

私は使用人室の更衣室で帰る準備をしていた。
この時間は、私以外誰も帰らないので、一人だけだった。

すると、ゆっくりとドアが開き、誰かが入ってきた。
それは、リンさん。

あれ、リンさんって、住み込みで働いてて自分の部屋があるから更衣室に来る必要はないはず…。
そんなことを思いながら、帰る用意ができたからバッグを持ってリンさんの横を通り過ぎる時、軽く一礼して、私は更衣室を出た。

「待って」
すると、リンさんが私を呼びとめた。
「はい、何でしょう?」

出来る限りの笑顔を作って私は聞いた。
なんか、今日のことでリンさんが少し苦手になったけど、だからと言って無視したり睨んだりするのは嫌だったから。

ー…しばしの沈黙。

すると、リンさんが静かに口を開いた。


「ミクオ様に近づいたら、許さないから」

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい

トライアングル * 第8話 *

あー、、この頃絵の投稿を全然していない…

まぁ下手だから別にいいけどもww
でも書かないと上達しませんよね!

そのうちトライアングルに合わせた絵を書こうと思います^^

閲覧数:153

投稿日:2012/04/24 07:34:16

文字数:1,208文字

カテゴリ:小説

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  • しるる

    しるる

    ご意見・ご感想

    超可愛いリンさんが愛想が悪くても、超かわいいwwww
    嫌われてもいいから、むぎゅうってしたいww

    …あ、いや、やっぱり嫌われたくはないwww

    2012/04/24 01:06:50

    • 亜梨亜

      亜梨亜

      ありがとう;;
      私もリンさんだったらどんな性格でも
      きっと可愛いと思うから。。

      リンさんはそんなことでは嫌わないよ!ww

      …クオの名前大事なところで間違えた;;


      2012/04/24 07:33:23

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