この雨ん中 時計塔へ行くのかい
言葉なら 余計そうだって飲み込めても
胸ん中 凍えそうなの隠せない
折れた傘 替えようったって ないんだけど

「ゼンマイを巻かないと錆びつくの」
人も錆びるだろう?

痺れた頭に 電流はながれ
『時計を守れ』と 奴隷たちを呼ぶ
ちぎれた体を 献(けん)ずるのは誰
『奴隷を運べ』と 司令が響く 雨に

この雨ん中 時計塔へ行くのなら
俺なんか ツレにどう?って 並んでみた
その目ん中 これ以上知ることは
折れたなら 骨以上だって 分かっていた

「時計がなきゃ生きてはいけないの」
あれは殺人鬼さ

辿り着いた塔 雨粒はながれ
『使命にあたれ』と 君は声を聞く
美しい魔法 扉はひらかれ
『時計に上がれ』と 司令が響く 雨に

(間奏)

塔の中 俺にだけ見えてたもの
狂っている歯車を動かすもの
奴隷たち 呼んでいた 隠れた刃(やいば)
痛いけどね 君 これなら見えるかい

痺れた腕から 赤い血がながれ
錆びた臭いさせ ゼンマイを回す
ちぎれた同胞(はらから) 重なる屍(しかばね)
君の悲鳴 そう 断ち切ろう

ちぎれた針から 死の時がながれ
ひくりひくり また 動き始めても
見交わす額(ひたい)に 電流は絶たれ
どくりどくり ただ 鼓動が響く 雨に

ライセンス

  • 非営利目的に限ります

●ザ・ドミナント・クロック

コバ様の歌詞募集作品
https://piapro.jp/t/KySZ
に応募させていただいた詞です。
会社などの支配に頭まで縛られてしまった人と、それを心配する人をテーマにしています。

分かりにくい韻だらけになってしまいました。
「ひくり」「どくり」は一応、時計を歌うマザーグース「Hickory Dickory Dock」にかけています。

閲覧数:210

投稿日:2018/10/29 05:35:55

文字数:549文字

カテゴリ:歌詞

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