ねえ、ママ　私大きくなったら
パパのお嫁さんになるんだよ
たくさんお料理作るんだよ
ねえ、パパ　私大きくなったら
ママみたいになるんだよ
すごくかわいく　ねえ

ねえ、ママ　どうしてあの子のように
真似をして生きなきゃダメなの
ねえ、パパ　どうしてあの子のように
頭が良くなきゃダメなの
ねえ、ママ　どうしてあの子のように
恋を重ねなきゃいけないの
ねえ、パパ　どうしてあの子のように
自分が選ばなきゃいけないの

何十回も聞いたよ　それ
もう分かってるよ　本当は
何年間も聞いたよ　その
当たり前とか言う悪口

私には私の想いがあって
貴女には貴女の想いがあって
同じ人間じゃないんだから
分かり合えるはずないんだよな
でも私には私の気持ちがある
貴女には貴女の気持ちがある
だから少しでいいからさ
話を聞いて欲しかったんだ

ねえ、ママ　どうして虫は殺して
なんで動物は守るの
ねえ、パパ　どうして悪は殺して
なんで金持ちは守るの
ねえ、ママ　どうして私を殺して
なんで他人を褒めるの
ねえ、パパ　どうして私を殺して
なんで盤寿を讃えるの

分からないことは分からないままで
知らなくていいって言ってたのに
知らない愚かさを嘆くの
分からない　分からない　
分からないことが多すぎて　ねえ
分からない　分からない
何年間も聞いたよ　その
普通って言葉で頭が痛いよ

私には私の想いがあって
貴女には貴女の想いがあって
同じ人間じゃないんだから
分かり合えるはずないんだよな
でも私には私の気持ちがある
貴女には貴女の気持ちがある
だから少しでいいからさ
話を聞いて欲しいの

本当の私はここにいるよ
私のことをちゃんと見ててよ
理想は私じゃないんだよ
そんな願い神様は聞かないよ
本当の私の声を聞いて
本物の愛をちゃんと注いで
喜怒哀楽も夢も想いも
ちゃんと伝え合って欲しいよ

ねえ、ママ、パパ
私はちゃんと、ここにいるよ。