「明日この町を去るよ」
そう決めてから
ふらふら道を歩いてた
コンクリートの隙間から
花が一輪咲いていた
生命力に驚いた
名も知らないその花は
オレンジ色の花だった
たった一輪だけなのに
美しいと私に思わせた
そんな素敵な花だった
「明日この町を去るね」
そう呟いてから
家へと戻ることにしたよ
コンクリートの地面には
ひとつ斑点見せていた
生命力を感じたよ
名も知らないその花は
オレンジ色の花だった
もう二度と会わないけれど
君のことは忘れない
ひとつ思い出が増えたよ
名も知らないその花に
少女が一人 問いかけた
「君の名前は何というの?」
風邪に揺れるその花は
優しくこう答えました
僕は・・・・・・
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