おばあさんは草原にくぎを打つ
拾ひ集めたくぎで学校をたてるためだと女の子はおもつてゐる
おばあさんのくぎは突然降りだした春の雨だ
熱帯地方から流されてきた小さな木の舟だ
海を見つづけた少年がやがて大人になるまでの間に
お茶とお菓子をもつてそこに集まつてきたたくさんの人々のやうなもの

おばあさんは草原にくぎを打つ 
拾ひ集めたくぎで福祉施設をつくるためだと女の子はおもつてゐる
おばあさんのくぎは時間を気にしない図鑑や百科事典だ
宇宙旅行からもどつてきたぴかぴかの風呂釜だ
大きなトランクをもつて旅に出たおぢいさんがお土産をもつて帰るまでの間に
話し相手をつとめにやつてきたあらゆる国のあらゆる人々のやうなもの

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おばあさんのくぎ

閲覧数:33

投稿日:2018/05/19 13:38:23

文字数:306文字

カテゴリ:歌詞

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