白い蝶 ノスタルジア貫いて 舞う
ゆらゆらと 積もる光に 紛れて溶ける

君は 鏡の裏側で 私の声を待っている
確かにあった それは
形もなく でもそこにあった

水面に刺す月光 水のない流れ
さらさらの粉が泳いで ゆらゆら

誰も見ることのできない 鏡の裏側
無意識の君が手を振っている

帰っておいで、と

青い蝶 レゾンデェトル求めて 飛ぶ
くるくると 澄んだ空に 透けて帰る

私は 鏡の表側で 君の姿を求めている
かつて見た それは
美しくて 近くにあった

虚空に顔出す白 降らない大雨
ぐらぐらと揺れる塔が くるくる

誰でも見ることのできる 鏡の表側
有意識の私が手を招いている

ここにいなさい、と


赤い蝶 アンダーローズ探して 翔る
ひらひらと 遊ぶ花びらに 抱かれ眠る

君は 鏡の表側で 私の瞳を思い出す
確かにあった それは
澄んでいて どんな色よりも

真っ赤な紅 散らない散り際
しとしと端から黒ずんで ひらひら

私は 鏡の裏側で 君の温もり探してる
かつて感じた それは
形もなく でもそこにあった

黒ずんでいく薔薇 腐らない腐り際
からからかわいて朽ちる ひらひら

誰も見ることのできない 鏡の裏側
(誰も見ることのできる 鏡の表側)
無意識の君が手を振っている
(有意識の私が手を招いている)

帰っておいで
(ここにいなさい)

誰も見ることのできる 鏡の表側
(誰も見ることのできない 鏡の裏側)
有意識の私が手を招いている
(無意識の君が手を振っている)

ここにいなさい
(帰っておいで)


さぁ 眠りましょう ともに
(さぁ 還りましょう 永久に!)

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい

色彩枯鏡

しきさいこきょう。
鏡の裏側=無意識、鏡の表側=有意識。
私と君が何を指しているのかは、ご想像におまかせします。

補足:
ノスタルジア=郷愁感
レゾンデートル=存在理由
アンダーローズ=秘密

閲覧数:95

投稿日:2010/01/17 19:38:13

文字数:704文字

カテゴリ:歌詞

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