【A1】
戦ぐ風たちに 流され水面が囁き
寝静まったばかりの 虫が音色を奏で出す

【B1】
覆う雲の切れ間から 覗く声は
降る雨にかき消された

【S1】
届かない天を仰ぎ地に伏した 我が身を憐れむ
二人を紡いだはずの 先の無い糸が揺れる


【A2】
漂う木々の葉 居場所を探し舞い上がる
星星の瞬き 叶わないまま終えるのか

【B2】
劈く雨の狭間から くぐもる声
廻り廻りかき消えた

【S2】
懐かしい天を背き地に伏した 我が身を愛しむ
二人を紡いだはずの 先の無い糸が落ちる


【B3】
雨がその身を汚して 糸の色は 今の天と同じ黒

【S3】
互いを括りつけた糸二人の距離に絶え切れず
千切れた糸の先千切れた愛しい首ひとつ



……………………………………………………………………(ひらがな)

そよぐかぜたちに ながされみなもがささやき
ねしずまったばかりの むしがねいろをかなでだす

おおうくものきれまから のぞくこえは
ふるあめにかきけされた

とどかないそらをあおぎちにふした わがみをあわれむ
ふたりをつむいだはずの さきのないいとがゆれる


ただようきぎのは いばしょをさがしまいあがる
ほしぼしのまたたき かなわないままおえるのか

つんざくあめのはざまから くぐもるこえ
めぐりめぐりかききえた

なつかしいそらをそむきちにふした わがみをかなしむ
ふたりをつむいだはずの さきのないいとがおちる


あめがそのみをけがして いとのいろは いまのそらとおなじくろ

たがいをくくりつけたいとふたりのきょりにたえきれず
ちぎれたいとのさきちぎれたいとしいくびひとつ

この作品にはライセンスが付与されていません。この作品を複製・頒布したいときは、作者に連絡して許諾を得て下さい。

天の糸

http://piapro.jp/t/lfDC
uaja様用歌詞。タイトル名もつけていただきました。

閲覧数:567

投稿日:2013/07/25 22:51:17

文字数:701文字

カテゴリ:歌詞

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